下げ止まらない株価

明けましておめでとうございます。

2016年の年始から、下落幅は1000円を超えるなど大荒れのマーケットが続いています。

今回はどうしてここまで下落が続くのか、2008年のリーマン・ショックから振り返りつつ、2016年の相場観を整理していきたいと思います。

リーマン・ショックと金融緩和

まずはアメリカ経済から見ていきます。

サブプライムローンの焦げ付きを原因に、当時米国4位のリーマン・ブラザーズが2008年9月15日、経営破綻に追い込まれました。

この状況下で、アメリカのFRBは早急な金融緩和(量的緩和:Quantitative Easing)を打ち出します。

FRBは市場と対話し、以下のような3ステップで量的緩和を行っていきます。

QE1(2008年11月~2010年6月):米国債・MBS(Mortgage Backed Securities)等で17250億ドルを市場から買い上げ。実質的な政府系住宅公社のファニーメイ、フレディーマックの救済

QE2(2010年11月~2011年6月):米国債を6000億ドル市場から買い上げ。

QR3(2012年9月~2014年10月):月額850億ドル(米国債:450億ドル、MBS400億ドル)の買い上げから始まり、テーパリングにより2014年10月にQE3終了。

この結果FRBのバランスシートは膨れ上がり、米国債とMBSへ投資する巨大なヘッジファンドとなっていきました。

2015.1.21過去記事:波乱続きの相場に悩む人がJPモルガン資料から学ぶべき量的緩和の方向性

量的緩和政策はアメリカだけでなく、日本やイギリスなど先進国で導入され、市場に資金が溢れ出すことになります。

量的緩和による株高・資源高

2008年9月のリーマン・ショックにより、原油を始めとする資源価格は急落しましたが、量的緩和政策が始まったことで市場に資金がダブつき、再度上昇し始めました。

原油で言えば、リーマン・ショック後1バレル40ドルをつけた後上昇を続け、アメリカのQE3が終了する2014年頃までは1バレル100ドル前後で取引されていました。

同時にアメリカの株価も順調に回復を続け、2009年3月に一時680ポイントを付けたS&P500も、2015年には2100ポイントを超えるほどになります。

しかしQE3の打ち切り・金利引き上げが見えてきた頃から、資源価格が下落し始めるという変調が出てきます。

2015.1.10過去記事:原油より金の急落が恐怖!量的緩和の弊害を金CFD空売りで乗り切る

未曾有の金融緩和が終わりに近づくにつれ、量的緩和による弊害が懸念されてきました。

景気に関係なく進む株高

2014年6月頃から資源価格は下落し始めましたが、株価は好調で、世界的に値上がりを続けました。

特に日本株については、下記背景のため、私も強気判断でした。

2012年12月に発足した安倍政権はアベノミクスを掲げ、当時8500円程度だった日経平均株価を、5ヶ月後の2015年5月には16000円近くまで株価を押し上げる結果となります。

また2014年10月31日には追加量的緩和を打ち出し、15000円程度だった株価は2015年6月に20952円を付けることになりました。

政府主導の官制相場下で、株価は実体経済を無視し値上がりを続けてきたのが、日本株の特徴です。

中国の景気悪化による株価急落

しかし量的緩和の効果が薄れてくるにつれ、存在感の大きいアメリカ・中国の景況感へ株価が影響されるようになってきます。

2015.7.21過去記事:ギリシャよりも中国よりも注視すべきなのは、アメリカの利上げだと思う理由

特に中国については、景気悪化による海外への資金流出が起こり、2005年から続けてきた人民元高政策が維持出来なくなってきました。

2015.8.13過去記事:10年ぶりの政策転換。人民元切り下げで世界同時株安が起きる理由とは?
2015.8.22過去記事:株価リバウンドはいつ?資金流出が続く中国のSHIBORレートから目が離せない
2015.8.26過去記事:金融緩和を発表した中国人民銀行の金融政策とバランスシートを考えてみる

ただ日経平均に関して言えば、株価急落しても量的緩和の効果なのか、時間が経つとゆるゆると値を戻し、いつの間にか高値更新をする相場が続きました。

2016年は国際政治がカギ?

2015年までは金融政策主導により世界的な株高を支えてきましたが、引き続き一本調子で株高となるには限界がありそうだと、直感ですが考えています。

ECBの量的緩和は始まったばかりですが、その他先進国が実施している量的緩和は、既に効果が薄れてきている印象を受けます。

実体経済を反映していない今の株価は、市場参加者の期待感で支えられており、期待感が剥がれれば幾度となく急落する場面が出てきそうです。

直近ではやはり、中国の資本流出に伴う中国景気悪化が懸念されており、年始からの急落要因のひとつとなっています。

これも大きな株価材料ですが、2016年は特に、国際政治に対する注意が必要になってくると考えています。

北朝鮮の核実験発表に加え、イスラム国の同時多発テロ、原油価格急落による資源国の政治混乱など、政治的リスクが意識された急落場面が出てきそうな気がします。

自分の2016年・相場観はこれだ!などあれば、コメント下さい。

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なぜ株価が下げ止まらないのか?過去記事を振り返って頭を整理してみました

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