本日2016/9/21、日銀が追加金融緩和を発表しました。
日銀は国債買い入れに関し、現在の年80兆円の増加ペースを当面保ちながら、購入する国債の平均残存期間を「7~12年程度」としていた年限基準を撤廃し、手法を柔軟化した。10年物国債金利が0%程度で推移するよう買い入れを行う。時事通信
つまり、
- より長期な国債を買い入れること
- 10年物国債が0%となること
となり、イールドカーブをよりフラット化させる要因となります。
過去記事で2016/1/29の日銀金融緩和時のイールドカーブを作成していたので、これに上書きする形で、今回の金融緩和発表によるイールドカーブの変化を、実際に調べた結果が下記グラフとなります。
過去記事:マイナス金利発表でイールドカーブとフォアードレートはどう変化したか?
1/22時点のマイナス金利発表前、1/29のマイナス金利発表後、9/21の追加金融緩和になるにつれ、
- イールドカーブ全体が下方向へシフトしている
- 9/21追加金融緩和では、イールドカーブがよりフラット化している
特徴が、見て取れると思います。
重要なのはフォアードレート
さて次は、将来どのように金利が推移するか?を表す、フォアードレートです。
なぜ重要かと言えば、金利は長期的には、その国の経済成長率(インフレ率)に均衡するためです。
上述のイールドカーブに使われるスポットレートを用いることで、市場予想のフォアードレートを求めることが出来ます。
オレンジ色が今回の追加金融緩和を受けたフォアードレートですが、
- 金利横ばい期間が6年ほどに延びている
- 7年後以降の金利上昇幅が鈍化している
という特徴が言えそうです。
つまり、現在のゼロ金利状態はあと6年は続くと市場が予想しており、それ以降も金利は上昇しにくい(経済成長しにくい)といえそうです。
最後までご覧頂きありがとうございました
このブログを書いているのはこんな人です。良かったらプロフィールをご覧くださいね。
会社員投資ブログは【こちら】
最新情報もSNSで配信中!
ブログ以外でも、
やっています。フォロー頂けると、最新情報やブログ非公開の話、オフ会情報などを受け取れます。KAZU
金融基礎知識を身に付けたい方向けに、kazuの金融講座もやってますよ。
ありがとうございました。
最新情報をお届けします
Twitter でkazuをフォローしよう!
Follow @25_500com日銀が発表した長期金利ゼロ誘導で金利・フォアードレートはどう変化したか?