そもそもリバランスって?
毎年1月の年始に確定拠出年金のメンテしているため、今回はこれに関連した”リバランス”について書こうと思います。
そもそもリバランスとは、「自身で設定したアセットアロケーション(=資産配分)に対し乖離が出てきた際、資産売却や追加購入によって元の資産配分に近づけること」です。
インデックス投資を行っている人も、リスク・リターンに大きな影響を与える内容のため、これから説明するリバランスの重要性について知っておきましょう。
リターンを高めるリバランスはやらないと損!
リバランスを行うメリットは、リスクを低くし、リターンを高められることです。
めちゃくちゃ大きなメリットですよね。
なぜこれが可能かと言うと、資産バランスが目標値から離れている場合、過度のリスクを取っていたり、リスクに見合わないリターンしか享受できないポートフォリオになっていることが多いからです。
こうした歪みを修正するのが、リバランスとなります。
実際にモーニングスター社が検証したリバランス結果が分かりやすく、参考になります。
参考:分散投資におけるリバランスの効果
(図表は国際株式40%、国際債券40%、国際REIT10%、コモディティ10%に投資した際の、リスク・リターンをプロットしたもの)
※算出期間:1995年10月末から2010年10月末
リバランスし過ぎには注意
しかし注意が必要なのは、リバランスの頻度を増やしても、リターンが良くなるとは限らない点です。
むしろ、
- 上昇トレンドに乗っている株式クラスの恩恵を十分に受けられない
- リバランスのコストがかかってしまい、リターンを押し下げる
など、弊害が出る可能性があります。
また、実は最適なリバランスのタイミングというのは、誰にも分かりません。
一般投資家レベルでは理論を追求しても無駄となってしまうため、実務的な点だけを押さえておきましょう。
リバランスを行うならこの4択
実際にリバランスするとなると、方法としては以下4つが挙がります。
(他にもこんなリバランス方法があるよ!という情報あれば、教えて下さい。)
①一定割合乖離したらリバランスする
目標としている資産配分に対して、例えば10%乖離をしたらリバランスを行う、という方法です。
GPIFなど公的機関は、こうした資産配分を重視した運用を行っています。
しかし私のようなサラリーマン投資家には、あまりオススメしません。
日々資産配分をチェックする手間が発生する上、GPIFのように何百兆円という巨額な資産運用をしている訳でもないため、マーケットの値崩れを気にする必要がないからです。
手間の少ない”自分が継続して管理できる方法”を意識しましょう。
②時期を決めておく
個人的にオススメのリバランス方法は、リバランスする/しないを判断する日を決めてしまうことです。
私もこの方法を実施していて、年末年始に資産配分を見直すように決めています。
サラリーマンの方はこの時期ヒマしているので、忘れずにチェックできます。
ポイントは、”リバランスしない”という判断もすることです。
資産配分が、目標配分に対して5.0%以下の乖離であればリバランスしないなど、ルールを決めましょう。
③積み立て金額を変更する
リバランスで通常行われるのは、スイッチングと呼ばれる、資産配分の高い資産を売って、配分の低い資産を購入する方法です。
しかしこれ以外にも、積み立て投資している資金配分を変更し、目標としているアセットアロケーションに近付ける方法があります。
目標資産配分となるまで時間が掛かりますが、スイッチングとは違い手数料が発生しない点がメリットです。
④ラップ口座を活用する
最後に、ETFと比べ若干手数料が上がりますが、自動でリバランスまで行ってくれるラップ口座を活用する手もあります。
本当に面倒くさがりな方であれば、プロにアセットアロケーション管理まで任せてしまいましょう。
忙しいサラリーマン生活で資産を守っていくために、定期的なメンテナンスができることが大切です。
自分にあった方法がどれかを考えて、手間なく運用をしていきましょう。
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