それ、超損してますよ。
自分もずーと損してきました。
「くりっく株365」って名前は聞いたことあるけど、くりっく口座なくても株式投資は出来るし、特に困らないですよね。
口座増えると管理面倒だし、まだ作らなくていいやーと先延ばししてきた類いの方、いると思います。
自分もつい先日まで、同じ気持ちでした。
でもそんな先延ばしグセのせいで、30万円以上損してきたことに気付き、「うわ、めっちゃ損してきたじゃん・・俺」と悟りました。
まずこの記事の結論から言ってしまうと、「超低コストで出来る税金の繰り延べ」こそ、くりっく株365のメリットであり、口座開設は岡三オンライン証券がオススメだよ、という話です。
以下では、くりっく株365口座を速攻で作りたくなるメリットについて、紹介していきたいと思います。
くりっく株365って何?
そもそも、くりっく株365とは・・・
東京金融取引所に上場する株価指数証拠金取引の愛称
です。
念のため初心者にも分かるように説明すると、
株価指数
日経平均株価(日経225)のように、複数の株式を組み合わせて計算された数値のことです。
証拠金取引
「証拠金」と言われる元本を預けることで、元手の何倍もの取引をすることが出来る取引です。
と言った具合です。
特に、
- 2016年6月にNYダウ指数の取り扱い開始
- 2017年1月にトランプ大統領が就任・株高
が重なり、2017年1月からは急速にくりっく株365の口座開設数が伸びていることが分かります。
また取扱銘柄でも、
- 日経225(日本)
- NYダウ(アメリカ)
- DAX(ドイツ)
- FTSE100(イギリス)
を扱っているため、くりっく株365の口座があることで、世界の主要株価指数に投資することが出来ます。
「うわっ、くりっく株365すっげー!口座開設しよーっと!」
とこの段階で思った方。
あなたは危なっかしい株初心者です。
まだくりっく株365に手を出すのは早い(てかレバレッジ掛けるので無知は危険)ので、もう少し勉強してからにしましょう。
以下で説明しますが、くりっく株365をオススメしたいのは、下記3つを満たす、株トレーダー中級者以上の方です。
- レバレッジを理解している
- 申告分離課税を知っている
- 税金繰り延べがいかに大切か知っている
そんな中・上級者の方に、なぜくりっく株365をオススメしたいのかを説明していきたいと思います。
くりっく株365をオススメしたい理由6つ
くりっく株365のメリットは、以下6つに集約されます。
- ほぼ24時間取引可能
- 配当あり
- レバレッジ取引
- 祝日も取引可能
- 決済期限なし
- 売りからも取引可能
と言っても、今あなたが投資している対象・投資スタイルによって微妙に受け取り方が違うと思うので、タイプ別にどんなメリットがあるのか、紹介したいと思います。
株式トレーダーにとってのメリット
自分も大学時代はトレーダー生活していたので良く分かりますが、株式市場がクローズしている夜間に起きるイベント、怖くありませんか?
テポドンは落ちるわ、地震は起きるわ、テロは起きるわ、国際政治は混乱するわ。
今の世の中に、絶対大丈夫ということはまずありません。
それなのに、適切なリスクヘッジを取らないのは放漫だと思いません?
NYの雇用統計が悪くても、くりっく株365に口座があれば、もう大丈夫。
翌朝ギャップダウンする持ち株をヘッジするため、ほぼ24時間取引できるくりっく365で空売りすればいいんです。
祝日も取引出来るので、カレンダーを気にする時間も節約できますよ。
もう翌日AM9:00まで指を加えて待っている生活から、抜け出しませんか?
ETF・投資信託派にとってのメリット
「長期、分散、低コスト」は、資産形成するための基本です。
でも、低コストのインデックスファンドを毎月積み立て、金額が大きくなったらさらに低コストのETFに乗り換える。
それ以外の方法をやってはいけないと、自分で勝手に選択肢を狭めていませんか?
くりっく株365を始めるべきだと思っています。
理由は2つあって、一つは「信託報酬が掛からない」ということ。
インデックス投資で長期運用するために、年間0.1%でもコストは削減したいですよね。
くりっく株365のようなデリバティブ商品は、あくまで数値のやり取りであり、従来の金融商品と比べれば掛かるコストを大幅に減らしているのが特徴です。
くりっく株365には決済期限もないため、証券会社に支払う手数料やスプレッドコストも、買うとき・売るときの2回しか掛かりません。
これが日経平均先物だと決済期限があるが故に、ロールオーバー(持ち越し)コストがどうしても掛かってしまっていましたよね。
既に200万円程度のETF・投資信託ポジションを既に持っているのであれば、くりっく株365に乗り換えるべきだと思います。
また2つ目の理由は、「レバレッジを掛けられること」です。
インデックス投資とは、いわば日本・世界経済が発展するかしないかを当てるゲームです。
もし今後1年間で5.0%のリターンを見込んでいるのなら、ETFで100万円持っているより、くりっく株365で200万円のポジションを取っている方がいいですよね。
同じ元手でも、前者は5万円の利益に対し、後者は10万円の利益になるからです。
レバレッジは諸刃の剣ですが、ロスカットとならないようリスク管理を行うことで、資金効率を高めて運用することが出来ます。
くりっく株365を始めるべき最大の理由
投資方法としてくりっく株365をオススメしたい最大の理由。
それは、「ほぼゼロコストで、実質的な税の繰り延べが出来るから」です。
自分はここに気付けず、これまでに30万円以上の税金を素直に払ってしまい、とても勿体無いことをしてきました。
そしてこの特徴は、「株」にも「ETF」にも「投資信託」にも出来ない特徴です。
税金が掛かるタイミングとは?
申告分離課税を導入している「株」「ETF」「投資信託」「くりっく株365」などについては、利益が出たら、利益金額の20.315%を税金として徴収される必要があります。
ではどの取引に課税されるかというと、課税期間で決済を行った取引について課税対象になります。
個人投資家の場合は、課税期間が1/1〜12/31となりますが、図で言う取引①、取引②が課税対象になります。
一方取引③は課税対象外となり、この特徴がくりっく株365と相性が良いのです。
課税されてしまうケース
例えば日経平均が値上がりすると思い、去年から日経225の買いポジションを取っていたとします。
予想通り株価は上昇し、決済をしたところ、100万円の利益が出ました。
しかしこの場合、確定した利益に対し税金が掛かってしまうため、利益が▲20万円減ってしまいますよね。
税金を繰り延べるケース
では前述の取引①に加え、
- 取引②:新規買い
- 取引③:新規売り
ポジションを取るとどうなるでしょうか?
くりっく株365では売建てを行うのも簡単で、取引コストも非常に安い(概ね150円/枚程度)という特徴がありました。
取引②、取引③を同時に行うことで、株価が上がっても、下がっても、損益を相殺し合うため利益に影響はありません。(リスク・ニュートラルな状態と言います。)
ここで、売建てをしている取引③は、株価上昇により損失を抱えています。
取引①を決済し利益確定するタイミングで、取引③も同時に決済すると・・?
課税期間の利益が0円になり、20万円掛かるはずだった課税も、0円になるのです。
決済と同時に、取引③の売建てを再度行えば、またリスク・ニュートラルの状態に戻ります。
これ、スゴくないですか?
株やETFでは難しい理由
実はこのワザ、株やETFでも出来なくはありません。
空売りを組み合わせれば、リスクニュートラルな状態で利益を圧縮することが出来ます。
ただ株の空売りの場合、
- 貸株料コストが高い
- 逆日歩がつくと高コスト
- 原則6ヶ月以内に反対決済要
というデメリットが強く、税の繰り延べメリットがかなり薄れてしまいます。
投資信託はそもそも空売り出来ません。
つまり、くりっく株365の「低コスト」「決済期限なし」という特徴をフル活用した、税の繰り延べ戦略なのです。
くりっく株365のQ&A
Q.いつ利益確定するべき?
A.なるべく繰り延べましょう。
もちろん、税金を逃れることは出来ません。
しかし、税制は常に変わっており、2017年時点の税率20.315%は過去最高レベルの課税です(課税なしの時代もありました)。
減税時期が訪れることもあるかもしれませんし、将来的には、株式との損益通算が可能となる可能性もあります。
儲けるために投資を始めるなら、税金課税という出口も見据えて、投資手段を撰ぶべきだと思います。
Q.くりっく株365の金利・配当って何?
A.買い手には金利支払い・配当受取りが、売り手にはその逆が発生します。
<金利>
くりっく株365で買いポジションを取る場合、資金調達コストとして金利の支払い義務が発生します。
無担保コール翌日物金利をベースに計算されますが、日銀のマイナス金利政策もあり、2017年6月現在、金利相当額は0円となっています。
つまり、買い手は金利コストが生じず、売り手は金利収入が発生しません。
<配当>
日経225構成銘柄が配当を実施した場合、
- 買いポジション:配当相当額受取り
- 売りポジション:配当相当額支払い
の授受が行われます。
2016年度の配当相当額・金利相当額の推移は、上記表のようになっていました。
また一般に、無担保コール翌日物金利よりも配当金額の方が多くなる傾向があります。
配当金の権利はいつ発生する?
A.株式と同様、権利確定日の3営業日前となります。権利付最終日となる時間は、AM5:00です。
株価指数構成銘柄で配当を実施する企業があれば、その都度配当が支払われます。
その際、権利確定日の3営業日前AM5:00に指数の買いポジションがあれば、その分に対し配当が実施されます。
(逆に売りポジションがある場合は、配当相当額の支払い義務が発生します。)
証拠金ってなに?
A.取引をするに当たって、担保として預けておく資金のことです。
日経平均など指数を取引した際、損失が出てお客さんに夜逃げされてしまうと、証券会社は大損ですよね。
それを避けるために、一定額を証券会社へ預ける必要があります。
これが証拠金と呼ばれています。
Q.証券会社が破産するとどうなるの?
A.預けている証拠金は原則、全額が保全されます。
証拠金は証券会社の財産ではなく、明確に分別され管理されます。
そのため、証券会社が破産しても、預けている証拠金は原則、全額が保全されます。
また仮に分別管理義務違反があり、証券会社が返済出来ない場合でも、投資者保護基金から1,000万円を上限に保証が行われます。
Q.レバレッジってなに?
A.原資産を証拠金で割った倍率です。
いわゆるテコの原理を使って、少ない金額で大きなお金を動かせる点が、くりっく株365の特徴です。
例えば日経平均が20,000円のとき、その100倍の200万円を1単位で売買します。
このとき必要証拠金が4万円とすると、
200(万円)÷4(万円)=50(倍)
となり、最大50倍のレバレッジを掛けることが出来ます。
もちろんレバレッジは2倍でも1倍でも、0.5倍でもOKです。
Q.レバレッジを掛けたとき、配当はどうなる?
A.投資している原資産額に応じ、配当金を受取り/支払いを行います。
例えば先ほどの例で、4万円の証拠金を元に、200万円の日経平均を買っているとします。
このとき、3/28AM5:00に買いポジションを持っていた場合、12,000円相当の配当を得られます。
つまり、4万円を元手に、1.2万円相当の配当金を受け取ることが出来ます。
Q.スプレッドとは?
A.”買い呼び値”と”売り呼び値”の差額のことです。
マーケットメイカーと呼ばれる価格提示業者は、会社によって買い取り価格と売却価格が異なります。
例えばA社で取引する場合、買いポジションを取りたいときは、A社が提示している売り価格10,810円で購入する必要があります。
逆に売りポジションを取りたいときは、A社の提示する買い取り価格10,802円で売り注文を出すことになります。
この「買呼び値」と「売呼び値」の差額、8円がスプレッドです。
くりっく株365ではマーケットメイカーを増やすことで、このスプレッドを小さくするように競争を促します。
実際のくりっく株365取引では、マーケットメイカーが提示する最良値で取引することが出来ます。
Q.店頭CFDって何?
A.証券会社とユーザーの2者間で取引を行う形態(相対取引)です。
くりっく株365は別名、取引所CFDと呼ばれています。
一般に相対(あいたい)取引はサービスの柔軟性はありますが、手数料などの透明性が低く、問題視されてきました。
実際FX(為替証拠金取引)は相対取引が中心だったのですが、より取引の透明性を高めるため、取引所FX(くりっく365)が作られました。
株価指数等を売買するCFDについても同様で、相対取引が持つ課題を改善するために、取引所CFDとしてくりっく株365が設立されました。
Q.店頭CFDって危ないの?
A.そんなことはありません。取引所CFDと欠点を補完し合っています。
店頭CFDを扱う証券会社が経営破綻してしまったときには、投資者保護基金からの保証はありません。
しかし、「証拠金の分別管理」は金融商品取引法及び商品先物取引法等で決められたルールであり、監査も行われるため、分別管理義務違反をしていない限りお金は戻ってきます。
逆に店頭CFDは手数料無料という証券会社が多く、シンプルで損益が分かりやすい取引が特徴です。
2017年時点では、税制もくりっく株365と同等になっているため、税金の繰り延べなど多くのメリットを受けることが出来ます。
店頭CFD最大手のDMM.com証券はスプレッドも小さく、「金」「銀」「原油」なども取り扱っているため、オススメ出来る証券会社です。
取扱い証券会社の手数料比較!
くりっく株365は、全ての証券会社で取引出来るわけではありません。
しかしオンライン証券大手や、大手FX業者からの参入が相次いだことで、一般個人投資家にとっては実質ほぼ全ての証券会社で取引出来るようになったと言えます。
2017/6/8現在、くりっく株365取引が可能な証券会社は、下記11社となります。
- 岩井コスモ証券
- インヴァスト証券
- SBI証券
- 岡三オンライン証券
- カネツFX証券
- カブドットコム証券
- KOYO証券
- 株式会社フジトミ
- マネックス証券
- マネースクエア・ジャパン(M2J)
- 豊商事株式会社
手数料順に並べると、下記となります。
証券会社 | 手数料(片道) |
マネックス証券 | 152円 |
SBI証券 | 153円 |
岡三オンライン証券 | 153円 |
カブドットコム証券 | 153円 |
岩井コスモ証券 | 216円 |
インヴァスト証券 | 216円 |
KOYO証券 | 324円 |
M2J | 324円 |
カネツFX証券 | 432円 |
フジトミ | 540円 |
豊商事 | 1404円 |
頻繁に売買を予定しているのであれば、手数料は重視するべきです。
手数料の安い上位4社は、CFD以外にも様々な金融商品を扱っている総合証券会社で利便性が高く、実質この4択になると思います。
ちなみに自分はこの4社すべてに総合口座を持っていますが、
- マネックス:日本株
- SBI証券:NISA・投資信託
- 岡三オンライン証券:先物・CFD
- カブドットコム:信用取引
というように、使い分けしています。
各社それぞれ特徴があるため、一番使いやすいと思うサービスをつまみ食いしてます。
先物・CFDを岡三オンライン証券で取引している理由は、”トレードツールが使いやすいから”ですね。
もちろん、PC・スマホ含め。
特に岡三オンライン証券が面白いのは、Excelを使ったくりっく株365自動売買システム(岡三RSS・365CFD)を無料で提供しており、ifやvlookupを使って売買出来る点です。
「現物日経平均とCFD価格に乖離50円出たら、裁定ポジションの発注を出す」など、エクセルならではの発注が可能になります!
6,000字以上に渡ってくりっく株365を解説してきましたが、CFD取引にかなり興味湧いてきましたよね?
そんなあなたには、口座開設無料で、CFDのプロからビギナーまで納得する岡三オンライン証券がオススメです!
ではでは。
最後までご覧頂きありがとうございました
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