前回の輸出せどりでシュミレーション作成にハマってます。
今回は輸出せどりで赤字運営にならないようにするために必要な、「損益分岐点(BEP)がどこにあるのか?」を把握するツールをgoogleスプレッドシートで作成してみましたので、紹介したいと思います。
損益分岐点とは?
そもそも損益分岐点とは、利益が出始める売上金額のことで、売上=費用となる水準のことを指します。
英語でBEP(break-even point)と書くことが多いです。
iPhoneケースでBEP求める
では実際に、前回実践したiPhoneケースをベースに、BEPを求めたいと思います。
今回の条件としては、
- 売上:7800円/個
- 仕入れコスト:3600円/個
- Amazon手数料:売上の15%
- 送料1100円/個
とし、横軸に販売個数、縦軸に金額を取ると、下記図のようになります。
固定費がない分、1個売れた段階から利益が上がっていることが分かります。
FBAを使うとどうなるか?
これだけだと面白くないので、別パターンもシュミレーションしてみます。
輸出せどりには、2パターンのやり方があります。
- 受注後に仕入れ(無在庫せどり)
- 仕入れ後、FBAで出荷
先ほどのはリスクゼロの無在庫せどりを紹介しましたが、もう一つFBAを使ったせどりというものがあります。
これは、Fulfillment By Amazonの略で、月額料金を払いAmazonの配送センターを借り、在庫管理、梱包、出荷まで一貫してAmazonに業務委託できる仕組みです。
固定費を払う必要がありますが、割高になる個別配送に比べ、商品をまとめてFBA倉庫に送ることができるため、商品一つ当たりの運送費を抑えることができます。
今回は国内のFBA代行業者を使ったケースを想定し、FBAの条件として下記を設定します。
無在庫せどりと共通
- 売上:7800円/個
- 仕入れコスト:3600円/個
- Amazon手数料:売上の15%
- 送料1100円/個
FBA固有コスト
- 国内拠点までの送料:800円/箱
- 国内拠点→米国拠点:EMS送料一覧から抜粋
- 米国拠点→FBA倉庫:1000円/箱
- 転送手数料:1000円/箱
- FBA月額:4900円
- FBA利用料:300円/個
これをgoogleスプレッドシートを使い作成した図が、下図となります。
図より、FBAを利用する場合には、3個では赤字、4個では黒字となることから、BEPは3~4個の間にあることが分かります。
また2つのせどり方法を見比べると、17個を超えるまでは、無在庫せどりで個別発送した方が利益額が高いことが分かりました。
FBA利用による売価UPを織り込む
ここまでは無在庫せどりでもFBA利用でも、売価が変わらないことを前提としてきました。
しかし、FBAを使うことによって、購入者へ届くまでのリードタイムが短縮されるメリットがあります。
このメリットのために、無在庫せどりが提示している売価よりも、より高い価格を提示しても買い手が付くと考えられます。
- ケース1:無在庫せどりの売価+0%
- ケース2:無在庫せどりの売価+5%
- ケース3:無在庫せどりの売価+10%
- ケース4:無在庫せどりの売価+15%
の4ケースを考え、利益額と売上高利益率(U)がどうなるかをシュミレーションしてみました。
ケース1:無在庫せどりの売価+0%だと、下記図のようになります。
FBAの売上高利益率は販売個数を増やすことによって逓増しますが、無在庫せどりの売上高利益率と大きな差は出ず、25、6%となりそうです。
しかし、一番実現性の高いケース3:無在庫せどりの売価+10%の場合は、利益率が大きくことなります。
インタラクティブチャートからも分かる通り、無在庫せどりの売上高利益率25%程度に対し、FBA利用では35%を超える売上高利益率が可能なことが分かります。
利益額も8ケ売り上げた段階で、FBAの方が上回る結果となりました。
輸出せどりをするなら、在庫リスクを負ってでもFBAをやった方が、コスト競争力も付き利益を上げやすそうです。
セルB45に「ケース◯」と入力するとシュミレーションできるようになっているので、興味のある方は試してみて下さい。
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