ビットコインが注目される理由
今週は出張で丸の内きているので、丸善で本を物色。
以前から気になっていた「ブロックチェーンの衝撃」を購入しました。
まだ半分ぐらいしか読めていませんが、とても参考になり、本の折り目がスゴいことになってます・・。笑
面白かったり参考になったら、線引いてドッグイヤー付けるんですが、「ブロックチェーンの衝撃」はスゴい勢いで折り目付けてます。あと半分。#ビジネス書 https://t.co/SlLftfLixs pic.twitter.com/gpPyXXzBsH
— kazu (@25_500com) 2016年7月16日
今回は読んでいて特に面白いと感じた、ビットコイン・ブロックチェーン技術が作る”trustless”な社会の概要について、紹介したいと思います。
信用が必要とされる社会
これまでの社会は、信用で成り立ってきました。
家を買うときの住宅ローンを借りる際も、”定期収入を証明し、将来返済できそうだ”という信用が必要です。
株式上場には財務に問題がないことを証明するために、”第三者機関による監査”という信用が必要です。
信用を証明することで資金を集め、経済が発展してきたのも確かですが、一方で、信用を証明することに多額の費用を掛けてきたのも確かです。
お金を借りるときには信用リスク分のコストを負担させられてきましたし、財務証明をするため、監査法人に多額のコストを払ってきました。
要は、信用で成り立ってきたtrustedな社会とは、その分コストが上乗せされた社会だったと言えます。
法定通貨も信用できない途上国
日本のような先進国では仕組みが出来上がっており、信用コストはほとんど感じません。
しかし、途上国などでは、先進国では当たり前の以下のような事例が、成り立たないことがあります。
- 正確な銀行送金
- IDカードによる身分証明
- 選挙における公正な投票
- 土地の所有権証明
- 法定通貨による価値保存
不正が横行している社会においては、信用コストが高すぎ、そのため経済が成り立たないケースが存在するのです。
それではブロックチェーン技術によって、何が変わるのでしょうか?
信用を必要としない社会が来る
ビットコインに代表されるブロックチェーン技術は、不正を働くのが当然の社会でも、改ざんできないプログラミングに基づき自動的に取引が履行できることにより、trustlessな社会を作ることができます。
例えば中国のネットショップで物品を購入する際、お金を払っても本当に品物が届くか分かりません。
そのためタオバオのようなサイトがエスクロー取引(第三者が取引を仲介し、販売者・購入者が取引完了報告をした段階で資金が振り込まれる)を行っていますが、そこには決済コストが発生しています。
これまで第三者が仲介に入るのが通常だった海外輸入についても、商品代金相当のビットコインを販売者指定アドレスに送金し、以下を満たしたとき入金処理が行われる契約を、販売者-購入者間で直接結べるようになります。
- 商品が届き1週間以内に販売者を評価をする
- 評価が良い場合は、即座に入金処理が行われる
- 評価が悪い場合は、販売者-購入者双方で意見を整理し、投資家によるジャッジ機能があるデリバティブ取引所で返送料金負担先を決める
- 商品到着後1週間を過ぎ未評価だった場合、無条件で販売者へビットコインを送付する
こうした契約を取引開始前に取り交わし、合理的な決済プロセスをプログラムすることで、信用できない取引相手とも安心して契約を交わすことができます。
この決済革命により、最後のフロンティアとも呼ばれるアフリカなども商業圏に取り込むことができ、また銀行口座を持たないアンバンクト層相手にビジネスを行うことが可能になります。
”政治はより小さく、経済はより大きく”と言いますが、ブロックチェーン分野が盛り上がっているのは、相手に関係なく中間マージンなしに安心して取引できるようになるためで、インターネット登場以来の大革命を感じているからかもしれません。
「ブロックチェーンの衝撃」はとても面白いと思うので、機会があるときに是非読んでみてください。
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