住友商事、減損1700億円を発表
前回シェールガスについて記事を書きましたが、早速住友商事がホットなIRを出しました。
住友商事は29日、2015年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比96%減の100億円になる見通しだと発表した。従来予想は12%増の2500億円だった。米国タイトオイル(シェールオイル)開発プロジェクトで減損損失1700億円が発生するのが主因。年間配当(前期実績は47円)は未定とする。従来予想は50円だった。出典:日経新聞
案件毎にリスクのあるシェールガス・オイル事業
中身を見ていくと、米国シェールオイル開発プロジェクトで、効率的な石油、ガスの回収が難しいことがわかったようです。
(ちなみに、シェールガスとシェールオイルは同時に採れるものであり、どちらが多く採れるかによって呼び名が変わります)
そのため、不採算事業のリース権、井戸・関連設備を譲渡し、減損損失を計上するそうです。
そもそもシェールガスが注目されるようになったのは、”効率的なガス回収が可能になった”ためであり、効率が悪く高コストとなってしまうとたちまち赤字事業となってしまいます。
これは市場価格にも言え、ガス・オイル価格が下がり続けても、不採算事業が増えてしまいます。
今回の件を受け気になるのは、エネルギー版のREITと言われるMLPです。
MLPはヤバいのか?
正直まだよくわかっていなかったのですが、さらに調べて下記のことがわかりました。
- エネルギー事業は川上(探査、開発、採掘)・川中(精製、備蓄、輸送)・川下(卸売、小売)に分けられる
- 川上・川下産業は資源価格に影響される
- 川中は資源の輸送量に影響される
- MLPは主に川中を投資対象としている
川中とは、要は東京ガスのパイプラインであり、東京電力の電信柱であり、NTTの光ファイバー網であるってことでしょうか。
確かに川中にある事業は資源価格には大きく影響されないため、安定して利益が出せそうです。
住友商事は川上事業でコストが高く減損処理を迫られましたが、MLPとは投資対象が違うため、MLPはそんなにヤバくないというのが個人的な意見です。
やっぱりプラットフォームを持ってるところは強いなーと、改めて思いました。
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