投資層拡大したが、投資知識は身についている?
日経新聞に、確定拠出年金(DC)の加入対象者拡大との記事が出ていました。
自民、公明両党は2015年度税制改正大綱で、運用成績に応じて将来の受取額が変わる確定拠出年金(日本版401k)に誰でも入れるようにすると決めた。専業主婦など2800万人が16年度にも加入できるようになる。公的年金の支給が減るなか401kの活用で老後の資金を確保できるようにする。 出典:日本経済新聞
NISAに引き続き、いよいよ「1億総運用社会」とでもいうべき時代が、すぐそこに来ていると感じます。
”貯蓄から投資へ”は結構前から言われていますが、こうした制度改定にアクションを起こしていけるかどうかが、成果の分かれ目になるかもしれません。
しかし、私も確定拠出年金を使い運用していますが、周りをみると「運用」ということに対して知識不足の人がとても多い・・という印象を持っています。
今回はそうした確定拠出年金初心者向けに、最低限知っておくべきお金の知識を紹介したいと思います。
確定拠出年金で知っておくべき知識3つ
①始めた時点で15%の利益
確定拠出年金の一番のメリットは、”税引き後に投資をする”のではなく”税引き前に投資ができる”点です。
これは節税メリットが多いと人気のNISAよりも、断然メリットが大きいです。
年収400万円の人は15%程が所得税として取られていますが、確定拠出年金を使った分だけ所得を低く見積もる(=税金がかかる金額を少なくできる)ことができます。
要は、確定拠出年金を始めると決めた時点で、15%の利益を出せるようなもの、と言えます。
27.6万円/年を20年続ければ、552万円を積み立てられます。
この積み立てた金額のうち15%(=82万円)が本来税金として取られていたと考えると、確定拠出年金の”お得さ”が分かると思います。
②運用で得た利益も原則非課税
また定年後まで運用することで、運用で得た利益についてもほぼ確実に非課税となります。
翌年以降であれば非課税となるNISAと比べると、期間が長くなるためデメリットに映る面もあります。
しかし10年単位の複利効果を享受できるため、 大きな節税効果が得られることが多いと思います。
例えば上記にある27.6万円/年を20年続ければ、552万円を積み立てられます。
これを年利5.0%で複利運用すると、912万円になります。
投資で得た利益360万については20%の税金(=72万円)が取られてしまいますが、確定拠出年金であれば72万円が非課税となるのです。
①の節税額と合わせると、154万円(82万円+72万円)。
いかに確定拠出年金が投資メリットが高いか、分かると思います。
③長期・分散・低コストで運用する
投資についていろいろな考えがありますが、広く一般的に知られている投資の王道が、「長期間投資する・資産を分散させる・運用は低コストで行う、を満たすインデックス投資法」です。
どんなプロフェッショナル投資家でも、全員が上がる株を当て続けるウォーレン・バフェットのような天才ではありません。
しかし市場平均を狙い、世界の経済成長を享受できるインデックス投資は、誰でも気楽に簡単にできる投資法です。
インデックス投資が普及しなかったのは、とにかく地味な投資法な上、証券会社も高い手数料が取れなくなるからです。
しかし確定拠出年金が広く普及すれば、最も相性がいい投資法であるインデックス投資も注目されるでしょう。
10年後は投資するのが当たり前の時代
以上、確定拠出年金初心者が知っておくべきお金の知識3つをご紹介しました。
投資は難しいものではありませんが、自分から学ぶことはとても大切です。
本ブログを読む以外にも、本を読んだり投資セミナーに参加してみたり、自分からアクションを起こしていけば、行動しない人よりもちょっとだけ豊かな生活ができるかもしれませんね。
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