2016年になってから妙にビットコインが気になっています。

マーケットが大荒れしている中、逃避資金が入ってくる可能性があり、利益を得るチャンスがありそうだなー、と思っています。

フィリピンなど出稼ぎが多い途上国では、自国への送金手数料が10%を超える国もあるそうで、手数料やbid/askスプレッドで1%も掛からないビットコインは、実需として普及する可能性もあります。

そんな代替通貨として注目を集めるビットコインですが、まずは商品理解を深めようと思い、既存金融商品のFXと合わせて証券アナリスト的視点から比較してみたいと思います。

データを集める

ビットコイン/円についてはInvesting.com、ドル円、ユーロ円についてはヤフーファイナンスから持ってきました。

これをgoogleスプレッドシートに貼り付けます。

Screenshot 2016-01-17 at 17.16.10

平均リターンを求める

為替レートについては各国の金利がリターンだ!という説もありますが、金利が高い国ほどインフレ率が高く、通貨の減価が大きいという常識があります。

そのため、為替取引については期待リターンは0とします。

ビットコインも原油など商品市場に近いものになるので、期待リターンは0としました。

あくまでFXやビットコインはゼロサム・ゲーム(誰かの利益は誰かの損失に成り立つ)だと知っておきましょう!

標準偏差を求める

リスクを求めるにあたって、日次の変化率をベースに計算します。

今回はビットコインの時系列データが2014年9月17日からしか見つけられなかったため、ドル円、ユーロ円も同期間にてヒストリカル・ボラティリティを計算することにしました。

期間:2014年9月17日-2015年12月31日でのリスクを=stdevにて計算したところ、下記図のようになりました。

Screenshot 2016-01-17 at 17.24.40

レバレッジを調べる

ビットフライヤーではビットコイン取引においてレバレッジ5倍、FX事業者は25倍のレバレッジを掛けられるようです。

 運営 レバレッジ上限
ビットフライヤーFX 5倍
FX事業者 25倍

これを先ほど出した標準偏差(σ:シグマ)と掛け合わせることで、損益の幅を概ね把握することができます。

  • σ1:68%以内に収まる
  • σ2:95%以内に収まる
  • σ3:99%以内に収まる

ことが、統計的に知られているため、整理すると下記図のようになります。

Screenshot 2016-01-17 at 17.34.55

つまり過去のデータ(=HV:ヒストリカル・ボラティリティ)からいけば、ビットコインをレバレッジ5倍で取引すると、一日当たりの損益は95%の確率で±47.18%以内に収まることが分かりました。

金融商品を比較する

ゼロサム・ゲームの商品に対して投資を行う動機は、ギャンブルを楽しむことに尽きます

つまり、変動幅が大きい商品ほど、投資する人に取っては効用(=満足度)が高くなります。

以上から、FXをやっている人は、ビットコインをトレードした方が楽しめるんじゃないでしょうか?

正規分布を作成する

これは特に作らなくても良かったのですが、せっかくなので正規分布図を作成してみました。

=normdist関数で、X、平均値、標準偏差を与えることで、作成します。

Screenshot 2016-01-17 at 17.56.27

ビットコイン、ドル円、ユーロ円の一日当たり損益について整理した正規分布図は、下記グラフとなります。

やはりビットコインは、変動範囲が広いことが広いことが分かりますね。

googleスプレッドシートで共有できるようにしてあるので、是非皆さんも参考にしてみて下さい。

 

追記:ビットフライヤーに口座開設しました!

追記:まだ株式市場で消耗してるの?ビットコインの〇〇で99%儲ける方法を紹介

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