仮想通貨とサブプライム危機
2017年も終わりが近づいていますが、やはり一番盛り上がっているのが仮想通貨ですよね。
自分がブログで紹介し始めた2016年1月なんて、まだビットコイン価格も3万円台だったのに、1ビットコイン=200万円を超える場面が出てきました。
明らかにバブルだろっ!と個人的には思ってますし、仮想通貨をトレードしている人、冷静にみている人すべてが、異様な過熱感を感じていると思います。
でも、「音楽が鳴っている間は、踊り続けなければならない」(シティグループCEOチャック・プリンス(フィナンシャルタイムズ))という名言があります。
これは誰もが異様な光景と思っていても、市場が上向きなら自分たちも買い続ける(そうでなければ他社に負けてしまうから)、サブプライムローンのリスクが取り立たされた2007年当時のマーケットを比喩した言葉です。
まさにこのインタビュー後、100年に一度の金融危機が訪れるわけですが、ビットコインも同じような状態だと感じています。
資金は今、どこに流れている?
市場では「バブルが次のバブルを呼ぶ」と言いますが、世界中から資金が集まっている中国の仮想通貨取引所Binance(バイナンス)でも同じことが起きているようです。
それは、クソコイン(通称:草コイン)バブル。
全く存在意義が分からない仮想通貨が、突如数十倍、数千倍に跳ね上がる現象です。
例えば上記チャートのXVG(Verge)という仮想通貨は、2017/12/13の安値から11日で50倍以上に跳ね上がりました。
これはXVGの優位性が出たわけではなく、ビットコイン価格上昇で余った資金が、XVGにたまたま流れたのが主因としか考えられません。
次の音楽が流れ出した今、踊るか踊らないかはお任せします。
今回は仮想通貨バブルで踊りたい人向けに、バイナンスの特徴とメリット・デメリット、口座開設手順について、一挙ご紹介したいと思います!
バイナンスが世界最大の取引所となったワケ
バイナンスは2017年12月現在、世界最大の仮想通貨取引所になりました。
どちらかと言えば後発組でしたが、それでも急成長してきたのには、3つの理由があります。
- No.1だった米Poloniexの規制強化
- 取引手数料が0.1%以下
- ビットコイン分裂(フォーク)対応が最速
Poloniexの規制強化
もともと仮想通貨取引所として最も有名だったのは、アメリカに籍を置くPoloniexです。
業界では圧倒的なボジションだったのですが、いよいよ米当局によるマネーロンダリング取り締まり強化が2017年12月から始まりました。
口座開設の容易さとマネロンリスクは表裏一体とはいえ、2018年前半にはID(パスポートを中心とした身分証明証)提出が義務付けられる見込みで、これを嫌気した資金流出が起きているようです。
その資金流入先として、口座開設も簡単なバイナンスの仮想通貨取引所が注目され、資金が集まった背景があります。
取引手数料が0.1%以下
特に注目すべきなのは、取引コストの安さです。
Poloniexでは0.15〜0.25%/回の手数料が徴収されていましたが、バイナンスの場合、3割以上安い0.1%/回の手数料で取引が可能です。
やっすい。
さらに言えば、同取引所に上場しているBNBというトークン(同社のポイントプログラムみたいなもの)を購入・利用することで、手数料が50%オフの0.05%/回まで下げることも出来ます。
取引を始めるにあたっては、まずはBNBトークンを買うのが良いと思います。
ビットコイン分裂対応が最速
バイナンスがユーザーから支持を集める最も大きな理由は、ビットコイン分裂時(フォークと言います)の新通貨上場対応を最速で行ってくれることです。
これってすごく大切で、
- ビットコインが分裂して新通貨が貰える!やった!
- 新通貨を売却して、ビットコインを増やせるぞ!
なんてぬか喜びしても、取引所が新通貨を上場させてくれない限り、売却が出来ません。
特に最近はフォークが多すぎで、日本や他の取引所でも、対応が後回しになっているのが現実です。
一方バイナンスでは、フォークで生まれた新通貨を中心にどんどん上場させてくれるので、2017年12月30日現在、97通貨が上場しています。
自分みたいにビットコイン以外のクソコイン(通称:草コイン)は即換金売りしたい人にとっては、これは神対応ですよ。
バイナンス取引所のデメリット
もちろんデメリットもあります。
個人的に気になるのは、下記3つです。
- 中国の仮想通貨規制リスク
- 海外取引所リスク
- 草コインの流動性リスク
中国の仮想通貨規制リスク
中国政府も、実は仮想通貨潰しをやっている国の一つです。
理由は簡単。
中央銀行が資本移動規制しているのに、仮想通貨で自由な資本移動されてしまうと、国内の金融政策が回らなくなるからです。
国際金融理論については、2015年に書いた過去記事を参考にしてください。
バイナンス取引所についても中国当局が関与してくるリスクがあり、突然取引所閉鎖、なんてあるかもしれません。
ここはそれなりにリスクを抱える部分だと思います。
海外取引所リスク
また、日本語対応しているとは言え、相手は海外の取引所です。
口座残高が盗まれた、出金処理がされないなどトラブルが発生したときは、当然英語or中国語で対応する必要が出てきます。
Google翻訳も含めて、英語が全く使えない人は、海外取引所は使うべきではないと思います。
草コインの流動性リスク
なぜ日本の取引所ではなく、あえて中国のバイナンス取引所を使うのか?
忘れてはいけませんよ、それは、草コインがバブル化する流れに乗って稼ぎたいからです。
ただ草コインを中心に買い集めした際に問題になるのが、売却時の出口戦略です。
取引量が少ない草コインは、もし売りたいと思っても、自身の売り注文で値崩れさせてしまう”流動性リスク”を抱えています。
バイナンスまとめ
ここまでがバイナンスについてのメリット・デメリットでした。
<メリット>
- No.1だった米Poloniexの規制強化
- 取引手数料が0.1%以下
- ビットコイン分裂(フォーク)対応が最速
<デメリット>
- 中国の仮想通貨規制リスク
- 海外取引所リスク
- 草コインの流動性リスク
デメリットも重大なことが多いですが、カントリーリスクは他取引所でも発生しますし、最新情報を取ることで回避していくべき内容と思います。
以下、口座開設方法についてです。
バイナンス口座開設手順
まずBinance.comへアクセスし、「アカウントを作成します」をクリックします。
- e-mailアドレス
- パスワード
- パスワード(確認用)
を入力し、利用規約にチェックを入れ「登録」をクリックします。
すぐに登録したメールアドレスに、認証用メールが届きます。
「Verify Email」をクリックし、メール認証を行います。
これで口座開設は完了です。
バイナンスはUI(ユーザーインターフェース)も洗練されていて、使いやすい印象ですね。
以上が急成長中の仮想通貨取引所Binance(バイナンス)のメリット・デメリット、口座開設手順のまとめでした。
まだまだ仮想通貨バブルは続きそうですし、音楽が鳴り続ける限り、舞台で踊るべきだと思いますよ。
3通貨間アービトラージ戦略も、人気記事です。
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初めまして、Line登録させていただきました。
とても興味深い内容で、海外の複数の取引所の口座を開けて
テストしてみたいと思います。
お手数ですが、スプレットシートを送っていただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
Mukaiさん
登録頂いたメールアドレスに、スプレッドシート送付しました。
メールにも書きましたが、国内取引所でも3通貨アービが可能な取引所もあります。
いろいろテストしてみてください。