iphoneが儲かる理由
いつもファイナンスやプログラミングなどの記事を書いていますが、今のところ製造業の会社員が本職です。
担当業務以外もある程度知っておくと仕事が進みやすいのですが、先日面白そうな書籍を見つけ、買ってしまいました。
製品設計寄りな本かと思いきや、理想論ではなく現場を知り尽くした内容で、
- 製造班長に怒られながら図面修正する設計を時代に合わせる必要性
- 製造部門も設計批判ばかりするのではなく、型や治具のMin-Max対応値を整理し設計にフィードバックしているか?
- ERPだけでは儲かる工場にはならない
- 製造業は固定費回収ビジネスに焦点をあてる
など、実務経験者だと感じる改善ポイントを、分かりやすく書かれた本でした。
具体例ではファブレス企業(製造を外部委託するメーカー)の代表例としてApple社のiphoneを取り上げ、
- 最もコストの掛かるガラス部分で数世代に渡り画面サイズを変更しない
- ほぼ同一型で生産可能な型はApple社が保有し、生産者へ貸与し加工費のみ支払う
など、生産するための型を共用化することで高額な新規型が必要ない設計力が、高い利益率に繋がった一因であることを紹介していました。
固定費回収ポイントを可視化する
文系出身の自分でも応用出来そうだと思ったのが、Time-line Costingという固定費回収ポイントを可視化する考え方です。
企業においていろいろな製品立ち上げプロジェクトがありますが、標準原価を元に利益見通しを立てていても状況が変わるのが日常で、本当に儲かっている製品かどうかを判断するのは簡単なようで難しいのです。
もちろんどんな企業も決算という形で数値公表は行いますが、正直経理面から管理会計しても実態を把握するのは難しく、年一回の財務諸表から儲かる企業かどうかを判断するのは現状不可能に近いと思っています。
やはり利益を上げていくために、その企業内でどんな管理指標を使って日々の業務が行われているかが重要であって、実際に掛かった費用と売上を時間軸で書いていくだけのTime-line Costingは使えそうだと感じました。
今後はクラウドワークスなどを使ってウェブサイト立ち上げ・執筆・運営などをアウトソースしながら収益化にも挑戦してみたい気持ちもあるため、そのときはTLCを使いながら、複数プロジェクトをうまく管理出来るようにしたいと思います。
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