<Statistical Concepts and Market Returns:>
投資リターンの計算は2通り
「ファンドAの過去3ヶ月の平均リターンは5%です」と言ったとき、実は計算方法によって、リターンが過大評価されている場合があります。
今回は似ているようで全く違う、
- arithmetic mean
- geometric mean
という平均の計算方法について、紹介したいと思います。
ちなみに日本語で言うと、
- 相加平均
- 相乗平均
といいます。
計算方法の違い
過去3ヶ月の前月比投資リターンを、それぞれa,b,cとしたとき、arithmetic meanとgeometric meanの違いは、以下となります。
arithmetic mean(相加平均)
つまり、各月のリターンをそれぞれ足し算し、対象月数で割ることで、求めることができます。
geometric mean(相乗平均)
つまり、各月のリターンをそれぞれ掛け算し、対象月数でルートを取ることで、求めることができます。
どのようにリターンが変わってくる?
ここで具体的にリターンを見てみることにします。
ある3ヶ月において、ファンドAの前月比リターンが、+10%、-15%、+5%であったとします。
このとき、
arithmetic mean・・・
geometric mean・・・
となり、arithmetic meanの方がリターンが高くなることが分かります。
これは高校数学で出てきた、a=bでないとき、相加平均>相乗平均となる定理が使えます。
a=bのとき、相加平均=相乗平均でしたね。
投資リターンを見かけたら、相加平均リターンなのか、相乗平均リターンなのかを確認するようにしましょう。
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