投資範囲を広げてくれるIB証券

先日プライベートバンカーの本を読んで、格付けの低いハイイールド債が欲しくなってます。

格付けは「債券が問題なく償還される可能性」を示しているので、負債が多い(ex.ソフトバンク)会社も含まれ、有望銘柄でも低格付け・ハイイールドに分類されています。

そのため4〜7%/年のリターンがあり魅力的ですが、債券投資のリスクは流動性なんですよね。

一回買ったら満期まで原則保有って怖いですし、途中で売却すれば証券会社に買い叩かれ、損失が発生することもあります。

 

そんな中、やっぱり良いなーと思ったのが、米国に本籍を置くインタラクティブ・ブローカーズ証券(IB証券)です。

デモ動画みたら、発行会社・償還日ごとに、社債のBid/Askを提示してくれているんです!(しかも妥当なスプレッド)

本場アメリカのオプション取引や、JGB先物だって取り扱っているIB証券。

3年前にも口座開設しようと思って、結局行動してなかったんですが、そろそろ開設タイミングと思っています。

会社員が海外の先物オプション取引を始める前に知っておくべき税金の話

さて、そんなIB証券で面倒だと思ったのが、外国送金でした。

海外送金ってどうも面倒臭そうで、ここで迷っている方も多いんですよね。

そこで今回は、私が調べたところ最も簡単で低コストと思われる、英国Transfer Wiseについて紹介したいと思います。

海外送金最安値がSMBCは本当か?

Transfer Wiseについて紹介する前に、IB証券への入金方法として見かけるのが、SMBCのインターネットバンキングを使った海外送金です。

SMBCには2つ方法があって、

  • 円口座にある資金を、外貨に交換して送金(円建送金)
  • 外貨口座にある資金を、そのまま送金(外国送金)

があります。

IB証券は最低1万ドル(約110万円)が口座維持に必要なため、それぞれいくら送金手数料が掛かるか見ていきます。

円建送金の場合

SMBCダイレクトを使った円建て送金の手数料を確認したところ、その費用は800円と書かれていました。

めちゃ安くない?

海外送金と言えば3000円くらい掛かるイメージだったので、やっぱりオンラインバンキングってお得だなーと”最初は”思いました。

 

でも実際には、為替手数料という形で、隠れコストが存在します。

為替手数料は1ドルあたり1円掛かるため、

1円÷110円/ドル(2018年5月時点)=0.9%

のコストが掛かってきます。

つまり、1万ドル相当を送金するためには、

  • 為替手数料:10,000円
  • 振込手数料:800円

と、10,800円が必要になってくるわけですね。

やっぱり高っ!

外国送金の場合

では、外貨口座にお金を入れて、そのまま送金するといくら掛かるか見ていきます。

SMBCで外貨を外国送金すると、

  • 送金手数料:3,500円
  • 関係銀行手数料:2,500円
  • リフティングチャージ:2500円

と、最低でも8,500円の送金手数料が掛かることが分かりました。

ちなみにリフティングチャージとは、銀行側に為替手数料が入らないときに掛かる、取り扱い手数料のことです。

 

またこの場合、ドルを調達する必要もあります。

例えばマネーパートナーズで現受けを使った場合、下記手数料がかかります。

  • 為替手数料:0.2円/ドル
  • 現受け手数料:0.1円/ドル
  • 振込手数料:2,500円/回

つまり1万ドル調達するために、5,500円(=10,000通貨×(0.2円+0.1円)+2,500円)掛かってくるわけですね。

SMBCからの送金手数料も加えると、合計14,000円(8,500円+5,500円)も必要になることが分かりました。

 

・・もっと良い方法はないのか。

そうやって行き着いたのが、イギリスに本社を構えるTransferWiseです。

TransferWiseがオススメの理由

TransferWiseのウリは、仲値(=(買値+売値)÷2)を基準に外貨と交換し、銀行口座に振り込んでくれる点です。

 

通貨ペアによって手数料設定があり、USD/JPYの場合、取引金額の0.55%+固定手数料100円となっていました。

実際に10,000ドル送金するために必要なコストを試算したところ、下記図のように表示されました。

TransferWiseの提示額は、

  • 為替レート:0.009067(←四捨五入入っています。レートはgoogleで確認。)
  • 手数料:6,166円

となっていました。

手数料率は交換先通貨で判定されるようで、今回の場合はドルです。

10,000ドル×0.55%=手数料55ドル

円換算すると、

55ドル÷0.009067=6,065.95円

これに100円の固定手数料が掛かるので、6,166円が1万ドルに交換時の手数料総額となります。

 

ん〜、、まあ高いようだけど、安いですよね!(←どっちだ)

一番の利点は、わざわざ平日に銀行行かなくて良いことかな。

手数料安くて手間少ないので、かなり使えると思います。

 

残念ながら1回に100万円を超える送金は出来ないのですが、2回に分ければOKです。

固定費は100円だけなので、ほとんど影響ないといえます。

 

本当はビットコインとかで入金出来れば一番良いんですが・・、あと3年は掛かるでしょうね。

以上、インタラクティブ・ブローカーズ証券の入金は、TransferWiseが手数料安くてオススメという話でした。

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インタラクティブ・ブローカーズ証券への海外送金はSMBCよりTransferWiseが良さそう

2 thoughts on “インタラクティブ・ブローカーズ証券への海外送金はSMBCよりTransferWiseが良さそう

  • 2018年6月8日 at 3:47 AM
    Permalink

    IBの口座は円建て入金が可能なそうです。

    円建てで入金した後、IBでの両替が可能なようなので、それが一番安いのではないかと思っています。

    私もこれから口座開設を検討中です。

    • 2018年6月17日 at 11:12 PM
      Permalink

      sowさん
      公式サイトではドル建て送金をするように促されてますが、実際には一部ネット銀行で、円建て送金ができたという報告があるようですね。
      非公式なワザかもしれませんが、円建て送金も考えたいと思います。
      コメントありがとうございます!

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